- 静岡メニュー
-
磐田4位浮上!静岡ダービー制す/J1

- 後半、CKのボールをキャッチする磐田GK川口
<J1:磐田1-0清水>◇第33節◇26日◇静岡
誇りをかけた静岡ダービーを制したのは、磐田だった。後半14分にFW前田遼一(25)がPKを決め、清水を1-0で下した。これで磐田が4位に浮上し、清水が5位後退と順位が今季初めて逆転。磐田は94年以来となる年間順位で清水を下回るピンチをひとまず回避した。残りはあと1試合。ライバルより上を目指す静岡勢同士が、最終戦まで意地をぶつけ合う。
迷いはなかった。0-0で迎えた後半14分のPK。「僕が蹴っていいですか?」。言葉は控えめだが、前田には「誰にも譲らない」という気迫がみなぎっていた。GKの動きなど眼中にない。落ち着いて右隅に蹴り込んだ。「最初から右に蹴ろうと思っていた。練習もしていたし、自信があった」。ゴール裏のサポーターに駆け寄ると、自ら拍手して貴重な決勝点を祝福した。
浦和FWワシントンのメンタル面に感銘を受けた。23日の甲府戦でPKを2度も外しながら、それでも「これからも自分が蹴るんだ」と主張する揺るぎない自信と前向きな態度に、FWとしての真価を見た。得点のチャンスがあるなら、我を張ってでもゴールを奪いにいく。今季15点目で自身の得点記録を更新中の前田だが、「うれしいけど、まだまだ精度が足りない」とどん欲な姿勢を見せた。
リーグ戦5連勝で、チームは念願の清水超えを果たした。今季は開幕からライバルの後塵を拝してきたが、最後のヤマ場で鮮やかに逆転。アジウソン監督も「(特に)前半の内容は良くなかった。今日はダービーということで、いつものジュビロとは違っていたかもしれない。だが、勝利ということが大切だ」と結果を素直に喜んだ。
前半6、9分とファインセーブでチームを9月30日以来の完封勝ちに導いたGK川口も「悪いときは悪いなりに耐えることができるようになってきた。勝つことでポジティブな話し合いもできている」と進化の手応えを口にする。今季は1度もリーグの優勝争いには絡めなかったが、終盤に入ってからの強さは本物。ライバルを蹴落とした勢いで、一気に最後の1冠・天皇杯を取りにいく。【栗田文人】
[2006年11月27日11時13分 紙面から]