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中村V、復活の兆しつかむ/マラソン

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ハーフマラソン男子で優勝した中村
ハーフマラソン男子で優勝した中村

<第32回静岡駿府マラソン>◇4日◇静岡市・県庁前スタート、駿府公園ゴール◇4種目26部門、エントリー8915人◇気温17・7度(午前11時)

 男子ハーフマラソンは中村智春(20=明大2年)が、1時間5分33秒で初優勝した。1度は走りへのモチベーションを失ったこともあるが、藤枝東高出身の箱根駅伝走者は地元で復活の兆しをつかんだ。

 残り約2キロ、中村は一気にスパートした。「静岡への恩返しのために負けられない」。歯を食いしばって相手を振り切り、両手を突き上げながらトップでゴールテープを切った。

 陸上への思いが燃え尽きかけていた。藤枝東高卒業後に明治大へ。今冬の箱根駅伝では復路6区を任された。物心ついた時からあこがれた箱根路を走ったことで、目標を見失いかけた。「ふぬけた状態。一時期は『やめようかな』って…」。そんな時に駿府マラソン招待参加の話が届いた。

 地元でぶざまな姿は見せられない。2月中旬から練習を再開し、高3以来2度目の今大会に臨んだ。走っていると、もやもやは徐々に吹き飛んでいった。「箱根の時は『めいじ~』って応援だったんですけど、今日は『ちはる~』って」。沿道からの声援が、見慣れた風景が、中村の足だけでなく心も軽くした。「これで完全に大丈夫。新3年生のシーズンに入れそうです」。すがすがしい表情で完全復活を告げた。

 今後は11日の立川マラソン(東京)か、来月8日の焼津みなとマラソン(いずれもハーフ)に出場する予定だ。「実業団にいきたいので、今年はある程度の記録を残さないとダメ」。将来は五輪や世界大会でのメダリストを目指す中村が、地元・静岡で最高のリスタートを切った。【浜本卓也】

[2007年3月5日12時10分 紙面から]


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