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市沼津が10年ぶり16強入り/高校野球
<全国高校野球静岡大会>◇25日◇草薙球場ほか◇3回戦16試合
市沼津が5-0で第1シードの春季県王者・常葉学園橘を下して10年ぶりの16強入りを決めた。エースの望月和成(3年)が投打に大車輪の活躍を見せた。この日、Aシード2校とBシード2校が姿を消した。4回戦は27日に行われる。
試合終了の瞬間、大歓声とどよめきが交錯した。市沼津が第1シード常葉学園橘を圧倒。完封で10年ぶりの16強を決めた。鈴木康一監督(34)は「全然余裕はなかった。校歌を歌っているときに勝ったなと思いましたよ」と話しつつ「最後まで攻めにいけてよかった」と満足げに振り返った。
立役者は望月だ。打撃では1回裏に右翼へ先制3点本塁打。「手応えはあった」という公式戦初本塁打で相手の出はなをくじいた。これで本職の投球もリズムに乗った。「本塁打で『同点までいいや』と気楽に投げられた」。内角直球を見せ球に、得意のスライダーで焦る相手を打たせて取った。「思い切り腕も振れたし、変化球も安心して投げられた」と、4安打完封に会心の笑みだ。
県選抜として参加した昨年12月の台湾遠征で、大野投手(静岡商)ら好投手から多くを学んだ。「がつがつ食べていた」(望月)アイスを控え、野菜を取るなど栄養にさらに気を配った。投球への意識も強まった。今大会期間中でも自宅でシャドーピッチングを繰り返し、直球と変化球の投げ方を同じに修正した。もともとまじめな上に「遠征で考え方が変わった」(望月)と、より努力の虫となったエースの快投に、鈴木監督も「ぜひ甲子園で投げてもらいたいなと思いました」と最大級の賛辞を贈った。
次戦は、優勝した91年以来の8強入りを目指して静岡東と対戦する。「誰も満足していません」(同監督)「挑戦者の気持ちを忘れず戦います」(諸沢主将)。チャレンジャー精神を胸に刻み込んでいる市沼津の快進撃に、もう驚く必要はまったくない。【浜本卓也】
[2007年7月26日11時58分 紙面から]
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