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常葉学園橘の庄司3安打完封/高校野球
<全国高校野球静岡大会:常葉学園橘3-0韮山>◇23日◇草薙球場ほか◇2回戦16試合
この日からいよいよAシード校が登場! 各試合で好投手が評判通りの実力を見せた。春季県王者の第1シード常葉学園橘は韮山を3-0で下した。最速144キロ右腕の1年生・庄司隼人投手が6回途中まで無安打無得点に抑え、3安打完封した。24日は2回戦残り16試合が8会場で行われる。
07年夏、怪物が高らかに産声を上げた。春夏連続県制覇を狙う常葉学園橘の大事な初戦。先発マウンドを託されたのは、背番号18の1年生右腕・庄司だった。
圧巻の投球だった。初回こそ先頭打者に四球を与えたが、後続を仕留め勢いに乗った。球速計測はなしも「今までで一番走っていたと思う」(舘岡主将)という直球主体で凡打の山を築く。無安打無得点は6回1死で途切れたが、気持ちは切れない。終盤にようやく打線が得点すると、最後は「三振で終わりたかった」と予定通りに投手戦に幕を引いた。109球、被安打3の完封劇。「いい投球ができた」とはにかむ1年生に、小林正具監督(44)は「初戦の重圧をはねのけて完封、しかも1年生。大きいですね」と舌を巻いた。
屈辱が庄司を強くした。鳴り物入りで入学し、春季県大会では静清工戦で初先発初完封、決勝では胴上げ投手にもなった。だが落とし穴が待っていた。東海大会初戦で同点の8回裏から登板し、決勝本塁打を浴びた。「正直東海でも通用するかなって…。高校野球を甘くみすぎてました」。自宅で悔し涙があふれ出た。
その1発から変わった。「体と気持ちが一緒にならないといけない」。ダッシュ本数を自主的に増やすなど、細かなことから意識をさらに強め、心技体を高めた。渡辺章将捕手(3年)は「後ろに声を掛けられるようになった」と精神面の成長に目を細めた。
庄司は小林監督に「お前は5季連続で甲子園に行くんだ。自分の力で連れて行け」と言われ、しっかりうなずいたという。「緊張はしたけど先輩が声を掛けて助けてくれた。僕はとにかく全試合無失点で抑えたい」。あどけなさが残る1年生怪物の伝説の第1章となる熱い夏が、いよいよ始まった。【浜本卓也】
[2007年7月24日10時55分 紙面から]
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